当日は39名の各寺檀信徒の皆様にご参加いただきました。
終活に関心を持ちながらも、なかなか一歩を踏み出せずにいる方、すでにご準備を進めている方など、さまざまな背景をお持ちの皆様と、和やかな雰囲気のなかで終活について考える時間を共有いたしました。
講演後のアンケートでは、興味深い結果が見えてきました。
「自分の納骨先をご家族に伝えていますか?」という質問には、9割近くの方が「伝えている」と回答いただきました。
一方で、「葬儀での希望をご家族に伝えていますか?」という質問では、3割以上の方が「伝えていない」との結果でした。
この結果から、納骨については話せても、葬儀の具体的な希望は、親からご家族に伝えにくいと感じている方が少なくないことがわかりました。
お墓のことは「ここに入る」と場所を示せば済みますが、葬儀については「どのような形式がいいか」「誰に来てほしいか」「お経はどうするか」など、具体的に言葉にしなければならない事柄が多くなります。それが、ご家族への遠慮や照れくささにつながり、なかなか口に出せないのかもしれません。
だからこそ、菩提寺の住職という存在が大切だと私は考えています。
家族には言いにくいことも、お寺の住職には話せることがあります。住職は、その方のご先祖様から続くご縁を知り、法事や墓参りを通じて人となりを見てきた存在です。「こんなこと相談してもいいのだろうか」と躊躇せず、まずはお声がけいただければと思います。
今回の終活セミナーを通じて、改めて感じたことがあります。終活とは、自分の最期を考えることではなく、残されるご家族への想いを形にすることです。その想いを伝えるお手伝いができる場所として、お寺は昔から地域に根ざしてきました。
ぜひ一度、各菩提寺に、気軽に相談してみてください。