株式会社唯は、実績寺院様の寺院広報を長くお手伝いしてきました。
その歩みのなかで、住職にいきなり相談できない方の受け皿として、公式ホームページに「仏事の悩み相談」ページを設け、弊社が相談窓口の役目を務めさせていただいています。
王子善光寺の小野住職は心理カウンセラーの資格を持ち、月に平均30件ほどの相談に向き合うプロです。
それでも、住職自らが「お葬式やお墓のことも、どうぞご相談ください」と呼びかけるのは簡単ではありません。お寺の側から仏事を案内すると、営業のように受け取られかねないからです。
一方、相談したい方の側にも二つの壁があります。「仏事では何を相談していいのかわからない」こと。そして「葬儀の相談をしたくても、いきなり住職には聞きにくい」ことです。
窓口に寄せられた声を、いくつかご紹介します。
⑴身内を直葬で見送った女性は、ご家族から「戒名を授けていただき、先祖のお墓に納めたい」と望まれていました。けれども、菩提寺に連絡しないまま葬儀を済ませた後ろめたさから、「今さらお寺に連絡したら住職に怒られるのではないか」と迷われていました。
⑵ご主人を亡くし、四十九日法要をお願いできるお寺を急いで探していた女性が真っ先に口にしたのは、費用への不安でした。「一番気になってるのが値段ってはっきり分かるんですかね」。
⑶長年付き合いのあるお寺で墓じまいを考えている男性は、話の終わりに「ご住職が一番最適ですか?」と尋ねられました。誰に、どう切り出せばよいのか。その入り口で立ち止まっていらっしゃったのです。
どの方も、お寺を避けたいわけではありません。ただ、住職への尋ね方がわからないのです。
そこで弊社の窓口では、答えを代わりに出すのではなく、住職への尋ね方を一緒に考えることを大切にしています。
「不勉強で申し訳ないのですが、お布施はどのくらいお包みすればよいでしょうか」と率直に尋ねても、決して失礼にはあたらないこと。
お寺の本堂で営む法要なら、葬儀会場のような会場費は基本的にかからないこと。
墓じまいを考えていると正直に伝えれば、お寺も相談に乗りやすくなること。
一つひとつをお伝えすると、多くの方がご自身で住職へ連絡されていきます。
直葬後の連絡に迷っていた女性も、「色々とお聞きできて、とても安心しました」と、ご自分でお寺へ電話をかけられました。
お寺と相談者のあいだに立つ第三者だからこそ、言い出しにくい本音を受け止められる。この相談ページが、住職へつながる前の小さなセーフティネットであり続けられるよう、これからも丁寧に応えてまいります。
仏事でわからないことは、遠慮なく相談してみてください。

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