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【代表個人ブログ】父と母の命日

2024/8/14

父の命日で築地本願寺の晨朝勤行に参拝しました。

4月に母の命日で帰省し、久しぶりにお墓参りできたことを報告しました。

 

今夏で8期目、何とかやってますと仕事の報告もしました。

寺院の価値を可視化することをミッションに独立しましたが、当初は誰にも期待されず、父には大変な心配をかけました。排他的な印象がある寺院業界にどんなことが提供できるのか模索しながら立ち上げた7事業15サービス。地道な営業からコツコツと積み上げ、いまでは新規クライアントと毎月ご縁をいただくようになりました。

 

自分自身が親を亡くした経験を経て、40〜50代が抱える仏事の不安や心配ごとは確実にあると信じ、この年齢層への定性調査を続けています。

 

「仏事はよくわからんし、お寺に関心はない」とよく言われますが、そもそもの原因は価値がわかりにくいからだと思います。ただ、価値が伝わりさえすれば多くの人が文化活動のひとつである仏事に関心を持つという信念があります。

 

新卒で入社したテレビ局は、無料で視聴できるメディアを広告主が費用負担するビジネス。正価の半額以下で契約するケースが大半なので、営業マンの優劣で値段が変動する不明瞭会計でした。広告主はテレビ局に不信感を持ちながらも、テレビCMが無くなることはないでしょう。

 

営業職は価値を可視化する仕事だと思います。昔、浄土真宗の宗門校である福岡市の筑紫女学園高校から転校で上京したばかりの蒼井優と、在学中だった山本美月を番組に出演させたいと提案をしました。しかし、当時は彼女たちのことを誰も知らなかったので、番組プロデューサーから断られました。それでも諦めず、営業マンとしてクライアントにとって将来必ずプラスになるからと説得し、番組予算を作って出演していただきました。今では出演交渉そのものが難しいくらいの大女優になられました。

 

こうした経験から寺院の価値も同様に、知りさえすれば、相手も喜んでお寺に来てくれると信じています。

 

昨年、海外の寺院で取材をしましたが、やはり人は宗教者とのコミュニケーションを求めているんだと実感しました。しかし、日本では檀家でさえ「仏事なんて儀礼的なもの」と思い込みがちです。そのなか、檀家一人ひとりに声をかけて真摯に向き合う僧侶の姿勢を取材しアーカイブにして発信しています。

 

いつか法人営業でなくBtoC事業ができたら、この住職の「安心で心やすまる仏事」を世界中に発信したいと思います。父の仕事に文化的、かつ社会的価値があったことを必ず証明したいと願い、正信偈をおとなえしてきました。合掌

株式会社唯

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