樹源寺の年中行事にコロナ前から取材させていただきましたが、参列した方々の表情が明るいと感じていました。その理由はお寺の美しさにあったことが取材でわかりました。
樹源寺では境内の整備にこだわっており「お寺に入った時に心が和み、休まる感覚を得るためには非日常感が欠かせません。そのために境内はきちんと整備されていなければいけない」と日比住職からお聞きしました。
観光寺院ではない樹源寺がわざわざ境内をいつも綺麗にする理由、それは樹源寺の「おもてなし」の精神でした。
それはお寺から一方的に提供するものではなく、いただいたお供物に対し檀信徒が付け届けをする気持ちや、お供物を棚からいただく際に参拝者がご本尊にお辞儀をする所作など、美しい儀礼の文化につながっていました。
日本人が持つ美意識のひとつに所作があり、これは教養で身に付くものです。教養とは経験から生まれるものであり、綺麗に整備されたお寺を眺めながら、お供物をいただいた相手に対しお辞儀と御礼をするという経験をご家族に向けてアレンジしていました。
樹源寺に行く楽しみのひとつに「新しさ」があります。お寺はいつも同じ取り組みばかりと思われがちですが、よく見ると境内に置いてある法話箋が季節ごとに入れ替わる写真で作られていたり、毎月のヨガ教室では法話が聞けたりと少しの変化に気付くと思います。ちょっとした心遣いが気持ちを若く清々しくしてくれるお寺です。
3月20日(春分の日)は樹源寺本堂で彼岸会があります。読経を聞きながら、普段の生活にはない何かを感じてみるのはいかがでしょうか?