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【代表個人ブログ】父と母の命日

2025/8/15

父の命日で築地本願寺の晨朝勤行に参拝しました。母の十七回忌法要と叔母の葬儀、そして今夏で9期目、前期が過去最高益だったことを報告しました。

 

今年は親族の仏事に立て続けに参列し、あらためて仏事が家族や門徒にとって、「終活をみんなで話し合うきっかけ」になることを実感しました。

 

母の十七回忌には多くの門徒の方々が参加してくださいました。母が生前から多くの手記を寺報として発信していたことで、死に向き合う心構えが可視化されていたのだと感じます。

 

母の十七回忌法要に多くの方が足を運んでくださいました。

その翌月、父の妹である叔母が亡くなりました。叔母は浄土真宗の門徒でありますが、一般家庭に嫁いだため、家族は仏事に詳しくありません。

 

そのなか、叔母は毎朝ひとりで読経し、自分で過去帳を作って祖父母や私の両親などの命日をお勤めしてくれていたそうです。自身の葬儀を生前から準備していたため、遺族である従兄弟は落ち着いて見送ることができたようです。

 

しかし、叔母のように仏教に帰依して終活を整えられる方は多くありません。

 

嫁ぎ先が仏教と縁の薄い家庭であれば、なおさら仏事の習慣や意味合いがわかりにくく、住職に葬儀の相談をする必要性すら実感しにくいのが現状です。

 

これまでの取材経験から、現代の伝統仏教には「あらゆる事情で来寺できない人や非檀家とのコミュニケーションが弱点である」と実感しています。「葬儀で子どもに負担をかけたくない」「嫁ぎ先の墓に入りたくない」といった声は、終活の相談相手がいないことから生まれる課題です。

 

親族で集まる機会が減るなか、親が高齢になり子どもが成人した私たち同世代にとって、これからの先祖供養を自分に合う形でするためにはどうすればよいのか。その課題に「何かあったら、この住職に相談しよう」という存在は必要になってきます。

 

お寺の役割は布教だけではなく「相談相手になる」ことが重要です。しかし、必要となるタイミングで寺院から発信する情報に辿り着けない人は確実にいます。

 

今期、これまで構想していたB2C事業を始めます。地域に必ずいてくれる「安心して相談できる相手」を多くの人に知ってもらうため、日々努力していきます。合掌

 

父の命日で築地本願寺の晨朝勤行にお勤めしました。
母の十七回忌法要
多くの方が母に献杯してくださいました。
叔母が手記に遺したみ教えが晩年の拠りどころになったようです。

株式会社唯

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